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季節の変わり目、血圧がゆれる理由 寒暖差と、日々の血圧との付き合い方

COLUMN / からだのはなし

季節の変わり目、
血圧がゆれる理由

寒暖差と、日々の血圧との付き合い方

朝夕はずいぶん涼しくなったのに、日中はまだ汗ばむ――。そんな寒暖差の大きい日が続くこの時期は、血圧が上下に揺れやすい季節でもあります。今回は、なぜ気温差で血圧が動くのか、そして今日から始められる備えについて、公的機関の資料をもとにまとめました。

「血圧が高いと言われたことはないのに、最近なんとなく頭が重い」「朝、布団から出るときにふらっとする」。こうした声を、この時期によく耳にします。原因のひとつと考えられているのが、朝晩と日中の気温差です。人の体は気温の変化に応じて血管を収縮させたり広げたりして体温を保っていますが、寒暖差が大きいとこの調整の回数が増え、血圧も一緒に上下しやすくなります。日本高血圧学会は2025年8月に「高血圧管理・治療ガイドライン2025」を約11年ぶりに改訂しており、血圧管理への関心はあらためて高まっています。

1なぜ、寒暖差で血圧は動くのか

血圧は、季節による変動が大きいことがわかっています。北海道で行われた調査では、冬季の血圧は夏季と比べて収縮期(上の)血圧が平均6mmHg、拡張期(下の)血圧が平均4mmHg高かったと報告されています。また、山梨県甲府盆地の調査では心筋梗塞の発症が冬季に夏季より24%多く、東海地方の調査でも冬季31%・夏季21%という発症率の差が報告されています。これは「冬」そのものというより、気温の低下や寒暖差によって血管が収縮しやすくなることが背景にあると考えられています。つまり、朝晩がぐっと冷え込み始めるこれからの時期は、体が季節の変わり目に慣れていく途中で、血圧が動きやすいタイミングといえます。

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季節と血圧・心血管疾患 内容
血圧の季節差(北海道の調査) 冬季は夏季より収縮期血圧が平均6mmHg、拡張期血圧が平均4mmHg高い
心筋梗塞の発症(甲府盆地の調査) 冬季は夏季に比べて24%多く発症
心筋梗塞の発症(東海地方の調査) 夏季21%に対し冬季31%が発症

出典:北海道薬剤師会「季節による血圧変動と心血管系疾患の発症」

2ご自宅での血圧の目安

血圧は、病院で測る「診察室血圧」と、自宅で測る「家庭血圧」とで、目安となる数値が少し異なります。家庭血圧のほうが低めに出やすいためです。国立循環器病研究センターによると、高血圧の目安は診察室で140/90mmHg以上。厚生労働省の資料では、家庭血圧では135/85mmHg以上がI度高血圧の目安とされています。毎日決まった時間(起床後1時間以内と就寝前など)に測って記録しておくと、季節による変化にも気づきやすくなります。

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項目 診察室血圧 家庭血圧
高血圧の目安 140/90mmHg以上 135/85mmHg以上
1日の減塩目標 6g未満

出典:国立循環器病研究センター、厚生労働省 e-ヘルスネット

3今日からできる、小さな備え

大がかりな準備は要りません。日々の暮らしの中で、気温差の負担を減らす工夫はいくつかあります。

・羽織るものを一枚、玄関やそばに置く。朝晩だけ一枚多く着るだけでも、体が受ける気温差はやわらぎます。

・起きてすぐ、コップ一杯の水を。眠っている間の水分不足を補い、血圧の急な変動をやわらげる助けになるとされています。

・入浴は、脱衣所と浴室を温めてから。消費者庁は、高齢者の入浴中の思いがけない事故への注意を呼びかけており、入浴前に脱衣所や浴室を暖めること、湯温は41度以下・湯につかる時間は10分までを目安にすること、湯から急に立ち上がらないことなどをすすめています。食後すぐや飲酒後の入浴も避けたいところです。

・毎日の食事で、じわじわ減塩を。だしをしっかりきかせる、汁物は1日1杯までにする、漬物や加工品を控えめにするなど、小さな積み重ねが1日6g未満という目標に近づく近道です。カリウムを含む野菜やいも類、きのこ類を積極的にとることも、あわせてすすめられています。

出典:消費者庁「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください」、国立循環器病研究センター

地球人倶楽部でのお取り扱いについて

地球人倶楽部では、契約農家から届く旬の野菜やいも類、化学調味料を使わない無添加のだし・調味料など、日々の減塩や食事づくりに役立つ品々を取り扱っています。素材そのものの持ち味がしっかりしているぶん、調味料を控えめにしてもおいしく仕上がる、という声もいただいています。

よくある質問

Q. 家庭血圧は、いつ測るのがよいですか?

A. 朝は起床後1時間以内・排尿後・朝食や服薬の前、夜は就寝前が目安とされています。同じ条件・同じ時間帯で続けると、季節や体調による変化に気づきやすくなります。

Q. 朝、起きるときにふらつくことがあります。寒暖差のせいでしょうか?

A. 気温差による血圧の変動が一因となっている場合もありますが、他の原因も考えられます。ふらつきが繰り返し起こる場合や、めまい・動悸を伴う場合は、自己判断で様子を見ず、医療機関にご相談ください。

Q. 減塩は、具体的にどのくらいを目指せばよいですか?

A. 国立循環器病研究センターは、1日6g未満を目標に挙げています。だしを効かせる、漬物や加工食品を控えめにするなど、無理のない範囲から始めることがすすめられています。

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本記事は情報提供を目的としており、特定の症状や疾患の診断・治療・予防を保証するものではありません。血圧や体調に不安のある方、症状が続く場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。

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