台風がふえる九月に、キッチンでできる備え ローリングストックという、無理のない続け方
COLUMN / くらしのはなし
台風がふえる九月に、キッチンでできる備え
ローリングストックという、無理のない続け方
気象庁の統計によると、台風が日本に近づく回数は8月・9月に最も多くなります。買い物に出づらい日や、短い停電・断水が起きたときのために、キッチンでできる備えを見直しておきたい季節です。今日は、特別な非常食を用意しなくても続けられる「ローリングストック」という考え方と、農林水産省が示す備蓄量の目安をご紹介します。
「備蓄」と聞くと、非常食を買い込んで棚の奥にしまい込むイメージを持つ方も多いかもしれません。ですが、賞味期限を切らしてしまったり、いざというときに何をどこに置いたか忘れてしまったりすることも少なくありません。普段の食卓で使う食品を少し多めに買い置きし、消費した分だけ買い足していく——そんな無理のない方法から、この季節の備えを考えてみます。
1なぜ、いまキッチンの備えを見直すのか
気象庁が公表している台風の平年値(1991〜2020年の平均)を見ると、日本への接近数は8月・9月がともに3.3個ともっとも多く、10月には1.7個まで減っていきます。上陸数も9月が1.0個と年間で最も多い月です。台風そのものだけでなく、前後の大雨や強風で交通機関が乱れ、買い物に出づらい日が数日続くこともあります。
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| 区分 | 8月 | 9月 | 10月 |
|---|---|---|---|
| 発生数 | 5.7個 | 5.0個 | 3.4個 |
| 接近数 | 3.3個 | 3.3個 | 1.7個 |
| 上陸数 | 0.9個 | 1.0個 | 0.3個 |
出典:気象庁「台風の平年値」(1991〜2020年平均)
2「まとめ買い」ではなく「ローリングストック」
農林水産省は、ローリングストックを「普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法」と説明しています。特別な非常食だけを揃えるのではなく、日常でも使う食品と、災害時にも役立つ食品をバランスよく組み合わせるのがポイントです。通常の買い物の範囲でできるため、費用や手間がかかりにくく、保管場所もわずかに増やすだけで済みます。
3何を、どれくらい備えておくか
農林水産省は、大人2人・1週間分の目安として、次のような品目と分量を挙げています。まずは無理のない範囲で、飲料水と主食から見直してみるとよさそうです。
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| 品目 | 目安量(大人2人・1週間分) |
|---|---|
| 飲料水 | 2Lボトル×6本×4箱 |
| 米 | 2kg×2袋 |
| カセットボンベ | 12本 |
| レトルト食品 | 18個 |
| 缶詰(肉・魚) | 18缶 |
| 乾麺 | 4袋 |
| カップ麺 | 6個 |
| パックごはん | 6個 |
出典:農林水産省「知って備える 家庭備蓄のイロハ」
農林水産省は、備蓄の目安を最低3日分、できれば1週間分としています。一度にすべてを揃える必要はなく、いつもの買い物のたびに少しずつ数を増やしていくくらいの気持ちで十分です。
4続けるための、小さな工夫
ローリングストックは、一度仕組みを作れば続けやすい方法ですが、季節の変わり目に棚を見直す習慣をつけておくとよいでしょう。台風が増える九月は、その見直しのきっかけにちょうどよい時期といえます。冷蔵庫や冷凍庫の中身を把握しておくことも、備えの一部になります。停電時は常温で保存できる食品が頼りになりますので、水・米・レトルト食品・缶詰といった常温保存できるものを中心に見直しておくとよいでしょう。
地球人倶楽部でのお取り扱いについて
地球人倶楽部では、常温保存できる調味料や乾物、缶詰といった商品も取り扱っております。ローリングストックの一品として、普段の食卓に取り入れていただければ幸いです。
よくある質問
Q. 備蓄はどれくらいの量を用意すればよいですか。
A. 農林水産省は、最低3日分、できれば1週間分の食品備蓄を推奨しています。大人2人分の目安として、飲料水2Lボトル24本、米4kg、レトルト食品18個などが示されています(出典:農林水産省「知って備える 家庭備蓄のイロハ」)。
Q. ローリングストックと非常食の違いは何ですか。
A. 非常食は災害時専用に用意しておく食品を指すのに対し、ローリングストックは普段の食事で使う食品を多めに買い置きし、消費しながら補充していく方法です。特別な準備をしなくても、日常の延長で備蓄量を保てるのが特徴です(出典:農林水産省「ローリングストックについて知りたい方へ」)。
Q. 台風はいつ頃がいちばん多いのですか。
A. 気象庁の平年値(1991〜2020年平均)では、日本への台風の接近数は8月・9月がともに3.3個ともっとも多く、上陸数は9月が1.0個で年間最多です(出典:気象庁「台風の平年値」)。
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※本記事は家庭での食品備蓄に関する一般的な情報をまとめたもので、効果・効能を保証するものではありません。数値は気象庁「台風の平年値」および農林水産省の公表資料によります。実際の避難や防災の判断は、お住まいの自治体および気象庁の最新情報にしたがってください。