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平飼い卵とは?普通の卵との違いと、知っておきたいデメリットまで

COLUMN / 卵のはなし

結論から先にお伝えします

平飼い卵とは、鶏舎内や屋外を自由に動き回れる環境で育った鶏の卵です。「黄身の色」は実は飼育方法そのものではなくエサ次第で変わり、価格には理由があり、デメリットもあります。ひとつずつ整理します。

1平飼い卵とは、普通の卵と何が違うのか

スーパーに並ぶ卵の多くは、「ケージ飼い」という、鶏を金属製のケージで飼育する方法で生産されています。効率よく卵を集められる、現在もっとも一般的な方法です。

一方、「平飼い」は、鶏舎の床や屋外を、鶏が自由に歩き回れる状態で飼育する方法です。羽を広げたり、砂浴びをしたりといった、鶏本来の行動が取りやすい環境とされています。

2「黄身が白い・濃い」は、飼育方法のせいではない

よくある誤解に触れておきます。黄身の色の濃さは、平飼いかケージ飼いかではなく、鶏が食べているエサに含まれる色素(カロテノイド)によって決まります(出典①)。とうもろこしを多く含むエサなら黄身は濃いオレンジ色に、逆であれば白っぽくなります。

つまり、黄身の色だけを見て、栄養価や安全性を判断することはできません。色は「エサの違い」を映しているだけで、飼育方法そのものの指標にはならないということです。

3栄養価に、違いはあるのか

ここは慎重にお伝えしたい部分です。2011年に発表されたアメリカの研究では、平飼い卵はオメガ3脂肪酸が約21%多く含まれると報告されています(出典②)。また2019年のポーランドの研究では、カロテノイド含有量がケージ卵の3倍以上という結果も出ています(出典③)。

ただし、こうした数値はエサの内容や個体差によっても変わるため、「平飼いなら必ずこの数値」と一律に言えるものではありません。ひとつの参考情報として捉えていただくのがよいと思います。

4知っておきたい、平飼い卵の弱み

よい面ばかりではありません。価格が高くなりやすいのは、同じ広さで飼育できる鶏の数がケージ飼いより少なく、生産効率が下がるためです(出典④)。

もうひとつは、衛生管理の重要性です。鶏が床や地面を歩き回るぶん、糞便等に触れる機会が増え、サルモネラ菌のリスクがケージ飼いよりわずかに高くなる可能性が指摘されています(出典④)。とはいえ、鶏舎の清掃・卵の速やかな回収と洗浄といった管理を徹底すれば、リスクは十分に抑えられるとされています。

5選ぶときに見ておきたいこと

見るところ 確かめたいこと
衛生管理 生産者・生産方法が明記されているか
エサの内容 黄身の色ではなく、何を食べているかで判断する
鮮度 採卵日から手元に届くまでの日数が短いか
よくある質問

Q. 平飼い卵とは何ですか?

鶏舎内や屋外を、鶏が自由に動き回れる環境で飼育して産まれた卵のことです。ケージで飼育する「ケージ飼い」の対義語にあたります。

Q. 平飼い卵の黄身が白いのはなぜですか?

黄身の色は飼育方法ではなく、鶏が食べているエサに含まれる色素(カロテノイド)で決まります。白っぽいこと自体は、品質の良し悪しを意味しません。

Q. 平飼い卵のデメリットは何ですか?

価格が高くなりやすいこと、鶏が地面を歩くぶん衛生管理がより重要になることが挙げられます。適切な管理をしていれば安全性は十分に保たれます。

Q. 平飼い卵と普通の卵の違いは何ですか?

飼育環境の違いです。研究では栄養価に差が出ることも報告されていますが、エサの内容によっても変わるため一律ではありません。

出典

① 農林水産省 有機JAS規格に関する情報/各種養鶏関連資料

② 2011年発表 米国の研究(平飼い卵のオメガ3脂肪酸含有量に関する報告)

③ 2019年発表 ポーランドの研究(カロテノイド・ルテイン含有量に関する報告)

④ 各種養鶏関連資料(衛生管理・生産コストに関する一般的知見)

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