起きる理由があること自体が、
長寿の条件だった
世界には「ブルーゾーン」と呼ばれる、100歳を超える人が驚くほど多い地域が、五つほど存在する。中央アメリカ、コスタリカのニコヤ半島も、そのひとつだ。
長寿の理由としてまず挙がるのが、「プラン・デ・ビーダ」、つまり「生きる理由」という考え方だ。毎朝起きる目的があること自体が、活動的な老後を支え、研究では最大7年ほど寿命を延ばす可能性があるとも言われている。
食事も、その土台になっている。とうもろこしと黒豆を組み合わせた伝統的な食事は、栄養学的にも理想的なタンパク質のバランスを生むとされ、プランテン・パパイヤ・かぼちゃ・近海でとれる魚も日常的に食べられている。
もう一つが「プラ・ビーダ」、「純粋な人生」という国の合言葉だ。単なる挨拶の言葉ではなく、日々のストレスを軽く受け止める姿勢そのものを指す。慢性的なストレスは細胞の老化を早める要因の一つとされており、この土地の低い心理的ストレスは、長寿と無関係ではないと考えられている。
この地域の地下水にはカルシウムが多く含まれており、丈夫な骨を保ち、高齢になっても体を動かし続けられることに一役買っているとも言われている。
生きる理由が、長寿の一つの条件だった
出典:Blue Zones「Nicoya, Costa Rica」公式サイトほか。
長寿は、たった一つの食材や習慣で説明できるものではない。目的を持つこと、食事、低いストレス、そして共同体。いくつもの要素が重なり合って、この土地の長い時間を支えている。
読者のみなさんにも、毎朝起きる理由になっている何かがあるはずだ。旅先で出会う食文化は、時に、自分の日々の暮らし方を見直すきっかけにもなる。
※本ページでご紹介した統計は、各出典(本文中に記載)の公表時点のものです。
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