栄養|Vol.31
KARADA NO HANASHI COLUMN
ビタミンDは、
ビタミンDは、
日光でつくる唯一の栄養素だった
01
「太陽のビタミン」と呼ばれる理由
数あるビタミンの中でも、ビタミンDは少し変わった生い立ちを持っている。食べ物から摂るだけでなく、日光を浴びることで、自分の皮膚の中で作り出せるという珍しい特徴があるからだ。
ビタミンDは、骨の発育に障害が起きる「くる病」に対する因子として発見された、脂溶性ビタミンの一種だ。皮膚にある7-デヒドロコレステロールという成分が、紫外線と熱の作用を受けることでビタミンDへと合成される。この特徴から「太陽のビタミン」とも呼ばれている。
02合成する力は、年齢とともに衰える
ただし、この皮膚での合成能力は年齢とともに低下していく。ある報告では、皮膚でのビタミンD合成量は10歳ごとに約13%ずつ低下するとされ、60代の合成能力は30代と比べて約3分の1まで落ち込むともいわれている。それでも高齢者にとって、日光は依然として重要な供給源であり続ける。
ビタミンDは、食べるものであると同時に、浴びるものでもある。03
食べる分と、浴びる分の両輪で
日光を浴びるだけに頼らず、食事からも補うことが大切だ。天候や季節、生活スタイルによって日光を浴びる機会は変わってくる。食べる分と浴びる分、両方の側面から意識することが、この珍しい栄養素との賢い付き合い方になる。
ビタミンDを、数字で見る
約13%
皮膚でのビタミンD合成量が、年齢が10歳上がるごとに低下するとされる割合
約1/3
60代の皮膚での合成能力が、30代と比較して低下する目安
出典:スポーツ栄養Web「ビタミンD皮膚合成量は10歳ごとに13%低下」、日本薬学会「ビタミンD」ほか。
EDITOR'S NOTE
「食べて摂る」だけでなく「浴びて作る」という発想がある栄養素は、意外と少ないものです。晴れた日に少し外を歩くことも、立派な栄養補給なのかもしれません。
※本ページの内容は、日々の暮らしの工夫と一般的な考え方をご紹介するものであり、特定の効果効能を示すものではありません。
※体調に不安がある場合や、症状が続く場合は、医療機関にご相談ください。