栄養|Vol.27
KARADA NO HANASHI COLUMN
タンパク質は、動物性と植物性で
タンパク質は、動物性と植物性で
“速さ”が違う
01
アミノ酸スコアという、品質の物差し
肉・卵・魚などの動物性タンパク質と、大豆などの植物性タンパク質。同じ「タンパク質」という言葉でくくられているが、体への働き方には違いがある。
タンパク質の質を測る物差しに「アミノ酸スコア」というものがある。9種類の必須アミノ酸がどれくらいのバランスで含まれているかを、1〜100の数値で示したものだ。動物性タンパク質の多くはこの数値が100に近く、良質なタンパク質とされる。一方、植物性タンパク質は、単体で見るとこの数値が動物性より低いことが多い。
02吸収の“速さ”にも違いがある
もう一つの違いが、吸収の速度だ。動物性タンパク質は摂取後、血中アミノ酸濃度が急速に上がるが、持続時間は短い。対して植物性タンパク質は、血中濃度がゆっくり上がる代わりに、その状態が長く続く。
03組み合わせれば、弱点を補い合える
アミノ酸スコアが低い食材でも、複数の品目を組み合わせることで必須アミノ酸のバランスが改善され、食事全体の栄養価が高まる。これを「補足効果」と呼ぶ。ご飯と味噌汁、豆と穀物といった日本の伝統的な組み合わせは、まさにこの補足効果を無意識のうちに実践してきた形なのかもしれない。
タンパク質の違いを、数字で見る
100に近い
動物性タンパク質の多くが持つ、アミノ酸スコアの目安
9種類
アミノ酸スコアの算出基準となる、必須アミノ酸の種類数
出典:グリコ「タンパク質とは?」、新谷酵素「動物性タンパク質と植物性タンパク質の違い」ほか。
EDITOR'S NOTE
肉と豆、魚と穀物。日々何気なく組み合わせている食卓が、実は理にかなった知恵の積み重ねだったと知ると、いつもの一皿が少し誇らしく見えてきます。
※本ページの内容は、日々の暮らしの工夫と一般的な考え方をご紹介するものであり、特定の効果効能を示すものではありません。
※体調に不安がある場合や、症状が続く場合は、医療機関にご相談ください。