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暮らし|Vol.25 KARADA NO HANASHI COLUMN

湯船につかる習慣は、
江戸の庶民が生んだぜいたくだった

湯気の立つ木の湯船
01

お風呂は、仏教とともにやってきた

一日の終わりに湯船につかる。この習慣がどこから来たのか、たどってみると、6世紀の仏教伝来にまでさかのぼる。

お風呂の歴史は、6世紀に仏教の伝来とともに中国から伝わってきたとされる。それ以前から、日本人は温泉や石風呂に入浴していたとも言われている。

02

江戸の銭湯は、蒸し風呂から始まった

江戸の銭湯の始まりは天正19年(1591年)、家康が江戸に移された直後のこととされる。当時の銭湯は「戸棚風呂」という蒸し風呂の一種で、熱く焼いた小石に水をかけて湯気を出し、上半身を蒸らし、下半身を浸すという仕組みだった。

江戸の銭湯は、当たり前に男女が一緒に入る場所だった。
03

混浴が「当たり前」ではなくなるまで

江戸の銭湯は「入り込み湯」と呼ばれ、江戸末期まで男女混浴が続いていた。天保の改革(1841〜43年)で厳しい取り締まりが行われ、浴槽に仕切りを設けたり、男女で入浴日時を分けたりするようになる。明治政府はこれを旧弊として特に厳しく禁止したが、実際に混浴がなくなったのは明治中頃だったという。

今では当たり前になっている「一人でゆったり湯船につかる」という光景も、こうした長い変遷を経てたどり着いた、比較的新しい形なのかもしれない。

日本の入浴文化を、数字で辿る

6世紀 仏教伝来とともに、入浴の習慣が中国から伝わったとされる時期
1591年 江戸で銭湯が始まったとされる年(天正19年)

出典:東京銭湯「銭湯の歴史」、ほのぼの日本史「江戸時代の浴場は混浴だった」ほか。

EDITOR'S NOTE

一人静かに湯船につかる今の入浴スタイルが、実はそう古くからの当たり前ではなかったと知ると、湯気の向こうに長い歴史が見えてくる気がします。

※本ページの内容は、日々の暮らしの工夫と一般的な考え方をご紹介するものであり、特定の効果効能を示すものではありません。

※体調に不安がある場合や、症状が続く場合は、医療機関にご相談ください。

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