栄養|Vol.23
KARADA NO HANASHI COLUMN
食物繊維は、かつて
食物繊維は、かつて
「食べ物のカス」と呼ばれていた
01
「役に立たない」とされていた栄養素
今では第六の栄養素とまで呼ばれる食物繊維。しかしかつては、エネルギーにならず、必要な栄養素の消化・吸収まで妨げてしまう「食べ物のカス」だと考えられていた。
この評価が変わり始めたのは1930年代。米国の医師ケロッグが、小麦ふすまが便秘患者・大腸炎患者に有効であることを確認した。1950年代には英国人医師ヒップスレーが「ダイエタリーファイバー(食物繊維)」という言葉を初めて使い、少しずつ注目を集めるようになる。
021970年代、評価が180度変わった
本格的に研究が進んだのは1970年代のこと。それまで「体に役に立たないもの」とされていたこの成分に、健康を支える機能があることが次々に明らかになっていった。
消化されないことこそが、この栄養素の価値だった。03
五大栄養素に次ぐ、第六の栄養素へ
研究が積み重なった結果、食物繊維は炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルという五大栄養素に次ぐ、体に不可欠な第六の栄養素と位置づけられるまでになった。
かつて「カス」と呼ばれていたものが、今は健康な体づくりに欠かせない存在として食卓の主役級になっている。評価というものは、時代とともにこれほど変わるのかと、あらためて驚かされる。
食物繊維の評価が変わった、数字で見る歴史
1930年代
米国の医師ケロッグが食物繊維の効果を確認した時期
1970年代
研究が進み、食物繊維の健康機能が広く認められるようになった時期
出典:大塚製薬「食物繊維の歴史」「食物繊維の歴史と定義」ほか。
EDITOR'S NOTE
「役に立たない」と思われていたものが、実は一番大切なものだったという逆転劇は、食物繊維に限らず、暮らしの色々な場面にありそうだと感じます。
※本ページの内容は、日々の暮らしの工夫と一般的な考え方をご紹介するものであり、特定の効果効能を示すものではありません。
※体調に不安がある場合や、症状が続く場合は、医療機関にご相談ください。