美容|Vol.22
KARADA NO HANASHI COLUMN
椿油は、年貢として
椿油は、年貢として
幕府に納められた髪の宝物だった
01
椿の実から搾られる油(イメージ)
03
椿油は、年貢として納められていた
髪を艶やかに整える椿油。今でこそ身近な美容オイルだが、江戸時代の伊豆大島では、この油が年貢として幕府に上納されるほど価値のあるものだった。
椿油の歴史は古く、平安時代より貴族を中心に使われてきた。伊豆諸島の利島では、江戸時代から今日まで200年以上にわたって椿油が生産され続けている。段々畑になった椿林は、江戸時代中期から作られ始めたと伝わる。
02庶民の髪にも広がった、江戸時代
江戸時代に入ると、椿油は髪を輝かせしなやかにすると評判になり、貴族だけでなく庶民の間にも広がっていった。搾った油だけでなく、その搾り粕も洗髪料として使われるなど、余すところなく活用されていたという。
食用・灯用・薬用・化粧用、一本で何役も
大島の椿油は、食用・灯用(明かりの燃料)・薬用・化粧用と、実に幅広い用途で使われてきた。一本の油が、暮らしのあらゆる場面を支えていたことになる。今、私たちがヘアケアとして手にする椿油には、そうした暮らしの知恵が凝縮されている。
椿油の歴史を、数字で辿る
平安時代
椿油が貴族の間で使われ始めたとされる時代
200年以上
伊豆大島・利島で椿油の生産が続いている年数
出典:東京都大島町公式サイト「椿油」、東京都利島村公式サイトほか。
EDITOR'S NOTE
一本の椿油の中に、年貢として納められていた歴史があると知ると、いつものヘアケアの時間が少し特別なものに感じられます。
※本ページの内容は、日々の暮らしの工夫と一般的な考え方をご紹介するものであり、特定の効果効能を示すものではありません。
※体調に不安がある場合や、症状が続く場合は、医療機関にご相談ください。