海から生まれる、
ひとつまみの結晶
塩ができるまで
日本は周囲を海に囲まれながらも、岩塩が採れる土地ではありません。そのため古くから、海水を利用して塩をつくる「製塩」の技術が発達してきました。海水を煮詰めたり、天日で蒸発させたりと、時間と手間をかけて塩の結晶を取り出す営みが、各地で受け継がれてきました。
02塩田という景色
かつて日本各地の海辺には、「塩田」と呼ばれる塩づくりの場が広がっていました。海水を砂の上にまいて天日と風で水分を蒸発させ、濃度を高めた塩水をさらに煮詰めるという、自然の力を借りた製法です。今も一部の地域では、こうした伝統的な製塩法が守られています。
精製塩と天日塩
現在流通している塩には、工業的に精製されたものと、海水を天日でじっくり乾燥させてつくられるものがあります。天日塩は結晶の大きさや形が不揃いで、含まれるミネラル分の構成も精製塩とは異なるといわれています。料理によって使い分ける、という楽しみ方もあります。
04ひとつまみの塩加減
海の時間が、
ひとつまみに凝縮される。
同じ「塩」という言葉でも、粒の大きさや溶けやすさによって、料理の仕上がりは変わってきます。粗塩はおにぎりや漬物に、細かい塩は繊細な味付けに、というように、暮らしの中で自然と使い分けられてきました。
05地球人倶楽部が大切にしていること
地球人倶楽部が大切にしているのは、素材そのものが持つ個性を活かすことです。塩ひとつをとっても、産地や製法によって表情が変わる。そうした違いを楽しめるのも、丁寧につくられた食材ならではの魅力だと考えています。
今回は、海からひとつまみの結晶が生まれるまでの製塩の話をご紹介しました。「からだのはなし」では、これからも暮らしの中に息づく食の知恵を、少しずつお届けしていきます。
※本ページの内容は、製塩という食文化の成り立ちと一般的な性質をご紹介するものであり、特定の症状の治療・予防・診断を目的とした効果効能を示すものではありません。
※持病や食事制限のある方は、かかりつけ医にご相談ください。
※味の感じ方には個人差があります。