体の中でつくれない栄養素。
ビタミンCと、どう付き合うか
ビタミンCは、そもそも体の中でつくれない
ビタミンCは、多くの哺乳類が体内で合成できる栄養素です。ところが人間は、進化のどこかの時点で、その合成能力を失ったといわれています※1。だからこそ私たちは、毎日の食事から意識してビタミンCを摂り入れる必要があるのです。
大航海時代、長い航海に出た船員たちが原因不明の体調不良に苦しんだという話はよく知られています※1。新鮮な野菜や果物を摂れない環境で起きたその出来事は、のちにビタミンC不足が関係していたことがわかりました。当たり前のように野菜や果物が並ぶ食卓は、決して当たり前のことではないのかもしれません。
02摂っても、ためておけない
ビタミンCは水に溶けやすい性質を持つ「水溶性ビタミン」のひとつです。脂溶性のビタミンとは違い、体内に長くとどまらず、余った分は尿として排出されていきます※1。つまり、一度にまとめて摂るよりも、日々の食事の中でこまめに摂り続けることが大切な栄養素だといえます。
ためておけないからこそ、
こまめに。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、成人のビタミンCの推奨量は1日100mgとされています※2。これは、みかんであれば2〜3個ほど、ブロッコリーであれば小房10房ほどに含まれる量に近いといわれます※3。特別なことではなく、日々の食卓の積み重ねで満たしていける量です。
03調理次第で、増えたり減ったりする
ビタミンCは熱や水に弱く、茹でたり長時間加熱したりすることで失われやすい栄養素でもあります※3。同じ野菜でも、茹でるより蒸す、大きめに切ってから加熱する、皮ごと調理するといった工夫で、失われる量を抑えられるといわれています。旬の野菜をどう扱うかは、そのままビタミンCとの付き合い方でもあるのです。
レモンやゆず、キウイ、パプリカ、ブロッコリーなど、ビタミンCを豊富に含む食材は季節によって表情を変えます。生で食べられるものは生のまま、加熱するものは短時間でさっと。それだけで、同じ食材からより多くのビタミンCを受け取れます。
04地球人倶楽部が大切にしていること
地球人倶楽部が届けたいのは、旬の野菜や果物を通じて、こうした栄養素と自然に付き合える食卓です。特別な工夫をしなくても、季節のものを、季節の食べ方でいただくこと。それが、いちばん続けやすいビタミンCとの付き合い方なのかもしれません。
とはいえ、体調や季節、忙しさによって、食事だけでは十分に摂りきれないと感じる日もあるかもしれません。そんなときの選択肢のひとつとして、サプリメントという形もあります。
今回は、ビタミンCという身近な栄養素について、あらためて掘り下げてみました。「からだのはなし」では、これからも暮らしの中にある栄養や食の話を、少しずつご紹介していきます。
※1 厚生労働省 e-ヘルスネット「ビタミンC」
※2 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」における、18歳以上の推奨量。
※3 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」における、食品群別のビタミンC含有量・調理による変化に関する記載を参考にしています。
※本ページの内容は一般的な栄養に関する情報であり、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。持病や食事制限のある方、妊娠・授乳中の方は、かかりつけ医・管理栄養士にご相談ください。
※ビタミンCの必要量には個人差があります。
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