世界遺産の塩田 スペイン・イビサ島の海塩

2012年4月24日

まるで雪のような柔らかさと、やさしい海の香り




ibisatou_salt1.jpgふわふわと雪のように白く美しい、すばらしい塩に出会いました!
それは、世界遺産の塩田に指定されている、 スペイン「イビサ島の海塩」。
この塩は、2700年以上前、アルファベットを生み出したといわれる古代フェニキア人が作り始めた言われています。ローマ帝国に滅ぼされる前まで、地中海をまたにかけて活躍した優秀な商人である幻の民と言われる人々です。その彼らが西の拠点としていたのが、今現在、世界中のセレブと言われる人々を魅了するスペイン東部の地中海に浮かぶイビサ島です。



ibisatou_salt2.jpg島周辺の海底には、ポシドニア【posidonia】と呼ばれる海洋植物が息づいています。
海の神様ポセイドンにその名を由来するポシドニアは、まさにイビサの守護神。世界最大級、高密度のリーフを形成し、島を嵐から守り、イビサの海がきれいで生物も豊かなのは、このポシドニアが1平方メートルあたり10リットルの酸素をたった1日で生成し海水の浄化をしてくれているからだといわれています。海草(固有種)-ポシドニアが生えていて、島を守り、海をきれいに浄化してくれています。



ibisatou_salt3.jpgさて、古代フェニキア人の時代からイビサの人たちが守り続けた塩田は、とびきりの美しさを誇る海水を天日だけで蒸発させ、「塩の華」ができた、その部分だけを、空気の綺麗な午前中に手作業で採取しています。他のヨーロッパの高級と言われる海塩に比べて、100倍ほどの値がつくといわれるのも納得させられます。
まずは、手にとってその美しさを確認し、そしてひとくち含んで、その味を確かめてみてください。
脈々と続く、人間の命の根源である塩が、海から生まれたということをあらためて認識されてくれ、また、古の彼らがこの塩ですでにパンを焼いていたということも思うだけでも、私達に悠久歴史を感じさせてくれます・・・。ぜひお召し上がりになってみてください。

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