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糖度20度以上の桃を育てる、山梨・古屋さんのこと。化学肥料を使わずに「土から作る」フルーツの話

COLUMN / 生産者のはなし

糖度20度以上の桃を育てる、山梨・古屋さんのこと
化学肥料を使わずに「土から作る」フルーツの話

山梨県笛吹市一宮町 / マルサフルーツ古屋農園

「きれいなピンク色をしているほうがおいしいんじゃないですか?」——そう聞かれた古屋さんは、少し色の暗い桃を差し出して答えたといいます。「贈答用なら見た目も重要です。でも甘さでいったら、肌に点々が出ているこういうもののほうがおいしいんです」

計ってみると、糖度は20度以上。甘いとされる桃の基準が15度程度ですから、その甘みがいかに突出しているかがわかります。山梨県笛吹市一宮町——「日本一の桃の里」と呼ばれるこの土地で、古屋さんは今日も、見た目より味を優先した桃を育てています。

1「日本一の桃の里」が持つ、土地の力

山梨県笛吹市は、全国一の桃・ぶどう生産量を誇る産地です。なかでも一宮町は「桃源郷」と呼ばれ、春には一面がピンクに染まります。この地が桃の産地として際立っているのは、いくつもの条件が重なっているからです。

扇状地特有の、肥沃で水はけの良い土壌。昼夜の大きな寒暖差。そして長い日照時間——これらが揃うことで、糖度の高い果実が生まれます。古屋さんは、この土地の恵みを最大限に活かすことを栽培の出発点にしています。

2化学肥料ゼロ。有機堆肥で「土から作る」

マルサフルーツ古屋農園では、化学肥料を一切使用していません。使うのは有機堆肥のみです。「小さなお子さまからお年寄りまで安心して食べていただけるように、有機堆肥を使って土から作っています」——この一言が、古屋農園の考え方を表しています。

化学肥料を使えば、収量を増やすことはできます。それでも古屋さんが選んだのは、時間と手間がかかっても土の力を育てるという方法でした。有機堆肥によってゆっくりと育まれた土が、桃やぶどうに自然の旨みを凝縮させる。その結果が、糖度20度以上という数字にあらわれています。

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  目安
一般に「甘い」とされる桃 糖度15度程度
古屋農園の桃 糖度20度以上

この取り組みは山梨県にも認められ、山梨県農産物等認証制度「3Eマーク」を取得しています。安全性と環境への配慮が、第三者の目で確認されているということです。

3桃を育てるだけでなく、桃を育てる人を育てる

古屋農園は、若者や農業研修生を受け入れて育てています。「日本の農業を元気にしたい」「一宮の農業を守りたい」——その思いで、いまも農地を広げ続けています。この姿勢が認められ、山梨県から「農業協力隊」の支援機関として認定されました。

桃を育てるだけでなく、桃を育てる人を育てる農園。担い手が減っていく産地にあって、これは味と同じくらい重い話です。

4地球人倶楽部が古屋農園を選ぶ理由

地球人倶楽部が食材を選ぶ基準は、1988年の創業から変わっていません。「安全で環境を汚さない食と農の実現」——この一点です。化学肥料を一切使わず、有機堆肥で土から作る古屋農園の方針は、この理念と深く重なります。

見た目よりも味を、量よりも質を、効率よりも安全を選んできた古屋さんの桃とぶどうは、私たちが届けたい食材の象徴のような存在です。糖度20度という数字は、土の力と、有機堆肥と、朝採りという積み重ねの結果でしかありません。きれいな桃だけが甘いわけではない——古屋さんが教えてくれたのは、そういうことです。

マルサフルーツ古屋農園 基本情報

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正式名称 有限会社マルサフルーツ古屋農園
所在地 山梨県笛吹市一宮町塩田163
主な品目 桃・ぶどう(シャインマスカット等)・柿
栽培方針 化学肥料不使用・有機堆肥による低農薬農法
糖度 20度以上(桃の平均基準は15度程度)
認証 山梨県農産物等認証制度「3Eマーク」取得

地球人倶楽部でのお取り扱いについて

地球人倶楽部では、旬の時期に古屋農園の桃やぶどうを産地直送でお届けしています。旬は短く、その年の天候によって時期も前後します。だからこそ、いちばんおいしい一週間に届くよう産地とやりとりを重ねています。

よくある質問

Q. 桃の糖度20度とは、どのくらい甘いのですか?

A. 一般に「甘い」とされる桃の糖度が15度程度とされるなかで、マルサフルーツ古屋農園の桃は20度以上を記録しています。数字としては約1.3倍で、食べたときの印象はかなり異なります。

Q. 化学肥料を使わない栽培だと、何が違うのですか?

A. 化学肥料を使えば収量を増やしやすい一方、古屋農園は有機堆肥のみで土そのものを育てる方法を選んでいます。時間と手間はかかりますが、ゆっくり育まれた土が果実に自然の旨みを凝縮させるとされています。山梨県農産物等認証制度「3Eマーク」も取得しています。

Q. 見た目がきれいな桃のほうが甘いのですか?

A. 必ずしもそうではありません。古屋さんによれば、贈答用では見た目も重視されますが、甘さでいえば肌に点々が出ているような桃のほうがおいしいことがあるといいます。色や外観だけでは、味は判断しきれません。

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※本記事は、生産者の栽培方法と産地に関する一般的な情報を紹介するものです。糖度は収穫時期や個体により変動します。