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コラム

毎週届く、野菜の箱。 有機野菜の宅配を始めてよかったと思う、小さな理由たち

月曜日の朝、玄関の前に野菜の箱が届いています。ごとり、と重みのある音。蓋を開けると、土のついたにんじん、大ぶりのほうれん草、見慣れない葉野菜——今週も、見知らぬ誰かが丁寧に育てたものが、我が家の食卓へやってきました。

有機野菜の宅配を始めて、何が変わったか。派手なことは何もありません。ただ、月曜日の朝の気分が、すこし変わりました。

「なんとなく体調がいい」の正体
有機野菜を食べ始めた人がよく言う言葉があります。「なんとなく体調がいい気がする」というものです。科学的に証明しにくいこの感覚を、私はあながち気のせいではないと思っています。

農薬や化学肥料を使わず、土の微生物の力を借りてゆっくり育った野菜は、細胞のひとつひとつに養分が詰まっています。栄養の密度が高いのです。ほうれん草を例にとると、旬の時期に有機農法で育てたものと、季節外れのハウス栽培とでは、ビタミンCの含有量が数倍違うという研究もあります。

食べた翌朝の目覚め、肌の調子、午後の集中力——からだは正直です。毎日口にするものが変わると、少しずつ、でも確かに、何かが変わっていきます。

「有機野菜」という言葉の、ちゃんとした意味
スーパーの野菜売り場を歩くと、「自然栽培」「減農薬」「特別栽培」といった言葉が並んでいます。どれも良さそうに見えますが、実は「有機野菜」だけが、国が定めた厳しい基準をクリアした第三者機関の審査を受けているものです。

化学農薬と化学肥料を使わないのはもちろん、種をまく前の2年以上、その農地がきちんとした状態で管理されていることまで確認されます。ラベルに貼られた小さな「有機JASマーク」の裏には、農家さんの長い年月の努力が詰まっています。

野菜宅配を選ぶとき、まずこのマークがついた野菜を扱っているかを確認するだけで、選択肢がずいぶんと絞られます。

箱を開ける楽しさについて
有機野菜の宅配を続けている人が口をそろえて言うことのひとつが、「箱を開けるのが楽しみになった」というものです。

スーパーで野菜を選ぶとき、私たちは知らず知らずのうちに「いつも買うもの」を手に取っています。にんじん、玉ねぎ、キャベツ。慣れ親しんだものを、慣れ親しんだ料理に使う。それはそれで安心なのですが、少し単調でもあります。

宅配の箱には、見慣れない野菜が入っていることがあります。「これ、なんだろう」と調べて、はじめての料理をつくってみる。それが思いのほかおいしかったりする。その小さな発見が、毎週の食卓に積み重なっていくと、料理することが少しずつ楽しくなっていきます。

食べることへの好奇心が戻ってくる感覚、とでも言えばいいでしょうか。

「子どもが生まれたことがきっかけで入会して、30年が経ちました。毎週欠かさず届けてくださり、これからも地球人倶楽部を続けていきます」——会員様の声より

長く続けることの、静かな力
有機野菜の宅配を「一度試してみた」という方は多いのですが、「10年以上続けている」という方は意外と少ない。理由はさまざまですが、「なんとなく面倒になった」「続ける理由が見つからなくなった」というものが多いようです。

長く続けるためには、サービスとの「相性」が大切です。値段だけで選ぶと、品質への不満が出てきます。品種の豊富さだけで選ぶと、使いきれない野菜が出てきます。大切なのは「この人たちから届けてもらいたい」と思える信頼感があるかどうかです。

地球人倶楽部には、30年以上続けている会員様がいます。子どもが生まれたことをきっかけに入会し、その子どもが大人になり、今度は孫が生まれた——そんな時間の流れの中で、毎週変わらず野菜を届けてきた歴史があります。長く付き合えるサービスかどうかは、始める前にはわかりません。でも30年後に振り返ったとき、「ずっとここでよかった」と思えるかどうかが、本当の基準なのかもしれません。

野菜の箱が届くということ
地球人倶楽部は1988年、東京でスタートしました。農薬や化学肥料を使わない農業の大切さを、まだほとんどの人が知らなかった時代のことです。「安全で、環境を汚さない食と農の実現」という言葉を掲げてから、37年が経ちます。

土が豊かであれば、野菜は豊かに育ちます。豊かな野菜が届けば、食卓が豊かになります。食卓が豊かになれば、からだが整ってきます。からだが整えば、こころも落ち着いてきます。そのつながりを信じて、私たちは毎週、野菜の箱を届け続けています。

有機野菜の宅配を始めてみようかと迷っているなら、まず一箱だけ試してみてください。月曜日の朝の、あの「ごとり」という音を、ぜひ一度体験してみてください。

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監修者:地球人倶楽部 編集部

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