コラム
更年期こそ、食べるものを見直す時。――オーガニック・自然食品が体に寄り添う理由
四十五歳を過ぎたころから、体が変わった気がした
あの夏の夜中、急に暑くなって目が覚めた。何もないのにイライラして、夕方になると理由もなく沈んでしまう。疲れているはずなのに眠れない夜が続く。
更年期は、突然やってきます。女性ホルモン・エストロゲンの分泌が閉経に向けて急激に揺らぎ、低下していく時期。その変化は体のいたるところに影響を及ぼし、ほてり・発汗・頭痛・倦怠感・気分の落ち込みといった症状となって現れます。更年期症状の程度には大きな個人差がありますが、閉経前後の10年間、おおよそ45歳から55歳にかけての女性が経験しうる、ごく自然な体の移り変わりです。
でもだからこそ、問いたいのです。その時期の「食べもの」に、どれだけ向き合えているか、と。
更年期の体が「食」に敏感になる理由
更年期に入ると、エストロゲンの働きが失われることで、体にいくつかの変化が同時に起きます。骨密度の低下、血管への影響、腸内環境の乱れ、肌の乾燥……。これらはすべて、エストロゲンが担っていた役割が失われることによるもの。
そこで重要になるのが食事です。不足した栄養素を補い、揺らぎやすくなった体の内側を底から支える。薬やサプリメントに頼るのも選択肢の一つですが、毎日の食卓を整えることが、最も無理なく長続きするセルフケアになります。
そしてここが大切なポイントです。更年期の体は、これまで以上に「何を食べているか」に敏感になっています。腸内環境が揺らぎやすく、免疫機能も変化しやすいこの時期、食品添加物や農薬残留物への感受性が高まるという声を、多くの女性から聞きます。だからこそ、「何を食べるか」と同時に「どんな食べ物を選ぶか」が、更年期の食養生の軸になるのです。
更年期を支える五つの栄養素と、自然食品での摂り方
一. 大豆イソフラボン――エストロゲンの”天然の相棒”
大豆に含まれるイソフラボンは、体内でエストロゲンに似た作用を発揮することが知られています。ほてりや発汗といった更年期症状を和らげる効果が期待され、骨の健康維持にも関与しているとされます。
豆腐、納豆、味噌、豆乳。毎日の食卓に大豆製品を取り入れることは、更年期の食事の基本中の基本。地球人倶楽部がお届けする国産有機大豆を使った味噌や豆腐は、添加物を使わずに昔ながらの製法で作られたものばかりです。市販品との違いは、ひと口食べれば伝わります。
二. カルシウムとビタミンD――骨を守る、二人三脚
閉経を迎えるとエストロゲンの骨保護作用が失われ、骨粗しょう症のリスクが急速に高まります。カルシウムはその補充に欠かせませんが、吸収を助けるビタミンDとセットで摂ることが重要です。
小魚、乳製品、海藻、緑葉野菜にカルシウムが豊富に含まれます。ビタミンDはきのこ類や魚に多く、太陽の光を浴びることでも体内で生成されます。有機野菜や自然栽培の小魚・乾物は、栄養の密度が高く、少量でもしっかり働いてくれます。
三. 食物繊維と発酵食品――腸内環境を、更年期の味方に
腸内環境は、ホルモンバランスとも深く関わっています。腸内細菌の一部は大豆イソフラボンを「エクオール」という物質に変換し、エストロゲン様作用をさらに高めてくれます。日本人女性の約半数がエクオールを腸内で生成できるとされており、腸内環境を整えることはそのまま更年期ケアに直結します。
食物繊維の豊富な根菜・海藻・豆類と、発酵食品(味噌・ぬか漬け・甘酒・納豆)を組み合わせる食生活は、更年期の腸に最高の贈り物。農薬や化学肥料を使わずに育てた野菜は、腸内の善玉菌にとっても、よりやさしい環境をつくってくれます。
四. 良質な脂質――ホルモン産生を支える、脂の話
ホルモンはコレステロールを原料に体内で合成されます。極端な脂質制限は、ホルモン産生そのものを妨げることがあります。大切なのは脂質を減らすことではなく、質のいい脂質を選ぶこと。
亜麻仁油・えごま油などのオメガ3系脂肪酸は、炎症を和らげ、ホルモンバランスをサポートすることが知られています。酸化した安価な植物油ではなく、低温圧搾(コールドプレス)の良質なオイルを少量使う。それだけで、更年期の体への向き合い方が変わります。
五. マグネシウム――神経と筋肉を、しなやかに
睡眠の乱れ・筋肉のけいれん・不安感は、更年期に多く見られる症状ですが、マグネシウム不足と関連しているケースも少なくないとされています。ナッツ類、豆類、玄米、ひじきなどに豊富に含まれるマグネシウム。精製・加工された食品が多い現代の食生活では不足しがちな栄養素でもあります。
白米から玄米や雑穀米に変えるだけでも、マグネシウムの摂取量は大きく変わります。地球人倶楽部がお届けする有機雑穀や自然栽培米は、精製度の低い本来の穀物の栄養をそのまま食卓に届けてくれます。
「無添加」「オーガニック」を選ぶことが、更年期のセルフケアになる
更年期の体に無添加・オーガニックの食材を選ぶことは、単なるこだわりや贅沢ではありません。揺らぎやすくなった腸と免疫に、余計な負荷をかけないための、理にかなった選択です。
食品添加物の安全性については様々な見解があり、個々の添加物を過剰に恐れる必要はありません。しかし毎日の食事で積み重なる複合的な摂取、とりわけ腸内環境が不安定な更年期には、できる範囲で「引き算」する意識が体を楽にしてくれることがあります。
全部を一度に変えなくていい。まず毎日使う調味料(醤油・味噌・塩・油)を無添加のものに変えること。それだけで、一日の食事から除外できる添加物の量は、思いのほか大きいのです。
忙しい毎日と、更年期の体のあいだで
40代後半から50代は、仕事でも家庭でも責任が大きくなる時期と重なります。疲れてスーパーに寄る気力もない日、料理に使える時間が30分もない夜。そんな現実の中で、食を丁寧に整えようとすること自体がストレスになっては本末転倒です。
地球人倶楽部の宅配が支えたいのは、そういう日々のリアルです。週に一度、信頼できる生産者の野菜と食材が玄関に届く。調味料も乾物も肌ケアも、まとめて手配できる。スーパーでラベルを読み比べる時間と気力を節約した分、台所に立つ余裕が生まれる。更年期の体を労わることは、自分の時間を守ることとつながっています。
おわりに――体の変化を、食で受け止める
更年期は「不調の時期」ではなく、「体が次のステージへと移行する時期」です。その移行をどれだけ穏やかに、しなやかに乗り越えられるかは、日々の食卓に積み重ねた選択の結果として現れてきます。
焦らなくていい。完璧にしなくていい。ただ、毎日口にするものを少しずつ、本物に近づけていく。その小さな積み重ねが、半年後、一年後の体の違いとなって返ってきます。
地球人倶楽部は、1988年の創業以来、一貫してその「本物」を届け続けてきました。更年期という体の節目に、食から自分を整えようとしているあなたに、わたしたちの37年の積み重ねを。
監修者:地球人倶楽部 編集部