キウイを、まるごと信頼する。 ── ニュージーランドの大地と、有機JASのこと
COLUMN / 産地と認証のはなし
キウイを、まるごと信頼する
ニュージーランドの大地と、有機JASのこと
いつでも手に入る、身近なキウイ。けれど、輸入フルーツの収穫後の扱いのこと、有機JASの規格が定めていることを知ると、掌の中の果実は少し違う重さを持ちます。先に答えを言うと、キウィー(キウイフルーツ)は、防かび剤の表示の対象にも、防かび剤(フルジオキソニル)の使用基準の対象にも含まれています。
キウイフルーツは、冷蔵庫によく眠っている果物のひとつかもしれません。いつでも手に入り、栄養があることはなんとなく知っていて、でも選ぶときにそれほど深く考えない。そんな存在です。産地と育て方を知ってから手に取るキウイは、ほんのすこし違う重さを持って、掌に収まるような気がします。
1輸入フルーツの収穫後の処理と、防かび剤の表示の決まり
スーパーの棚に並ぶ輸入フルーツには、収穫後に、カビなどによる腐敗を防ぐ目的で化学物質が使われることがあります。厚生労働省は、日本の食品衛生法上、収穫前に使う化学物質は農薬、収穫後にカビなどによる腐敗を防ぐ目的で使うものは食品添加物として整理していて、防かび剤(防ばい剤)と呼ばれるとしています。防かび剤を食品添加物として使った場合は、食品表示法に基づき、物質名などを表示することとされています(厚生労働省「防かび剤(ポストハーベスト農薬)について(Q&A)」)。
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| 果物 | 防かび剤の表示 | 使用基準が定められている主な防かび剤 |
|---|---|---|
| かんきつ類 | 対象 | イマザリル、オルトフェニルフェノール(OPP)、チアベンダゾール(TBZ)など |
| バナナ | 対象 | イマザリル、チアベンダゾール(TBZ) |
| キウイフルーツ(キウィー) | 対象 | フルジオキソニル |
※物質ごとに、使える食品と残存量の上限が決められています(厚生労働省「食品、添加物等の規格基準」、食品表示基準 別表第24)。
防かび剤を使った果物には、「防かび剤」(または「防ばい剤」)と物質名が表示されます。この表示の対象は、かんきつ類とバナナだけではなく、キウィー(キウイフルーツ)を含む18品目です(食品表示基準 別表第24、消費者庁「食品表示基準について」)。規格基準では、キウィーに使える防かび剤はフルジオキソニルで、1kgにつき0.020gを超えて残存しないこととされています。チアベンダゾール、イマザリル、オルトフェニルフェノールは、かんきつ類やバナナなどが対象で、キウィーには使用できません(厚生労働省「食品、添加物等の規格基準」)。実際に輸入キウイでどの防かび剤がどの程度使われているかは、公的な資料では確認できませんでした。なお、容器包装に入れずにばら売りする場合は、食品表示基準ではこの表示は求められていませんが、消費者庁の通知は、事業者に対し、使用した旨を値札や近くの掲示などで表示するよう指導することとしています。
では、有機JASのキウイは、収穫後はどうなっているのでしょうか。有機JASの規格(有機農産物の日本農林規格)は、収穫、輸送、選別、洗浄、貯蔵、包装など収穫後の工程についても、有害動植物の防除や品質の保持は、物理的な方法や生物の機能を利用した方法によることを原則としています。それだけでは効果が不十分な場合に限り、規格に掲げられた農薬・薬剤・調製用等資材などを使ってよいとされ、バナナ、キウイフルーツ、アボカドの追熟にエチレンを使う場合も、その一つとして定められています。上で見たフルジオキソニルなどの防かび剤は、規格の資材の表には掲げられていません(農林水産省「有機農産物の日本農林規格」)。
有機JASマークは、有機JASに適合した生産が行われていることを第三者機関が検査し、認証された事業者だけが使えるマークです。マークのない農産物に「有機」「オーガニック」などの名称を表示することは、法律で禁止されています(農林水産省「有機食品の検査認証制度」)。
※防かび剤の表示の決まりと使用基準については、輸入キウイに、防カビ剤は使われているのか。――「収穫後農薬」の本当のところで、公的な資料をもとに整理しています。
2キウイの故郷と、有機JASの栽培の考え方
キウイフルーツは中国原産の果物で、およそ100年前にニュージーランドで盛んに品種改良が行われ、現在のキウイフルーツの原種が生まれたと言われています(和歌山県「わかやま食材テロワール 「キウイフルーツ」」)。
有機JASの規格は、堆肥などで土づくりを行い、化学合成肥料と農薬を使わないことを基本とした栽培の方法を定めています(農林水産省「有機JAS制度について」)。ニュージーランドの個々の果樹園での栽培の様子や、生産者の考え方については、公的な資料では確認できませんでした。
3グリーンとゴールド、キウイの2つのタイプ
キウイフルーツは、果肉が緑色のものと黄色のものの2タイプが主に販売されています(和歌山県「わかやま食材テロワール 「キウイフルーツ」」)。黄色い果肉のものは「ゴールドキウイ」と呼ばれ、当社のオンラインストアで取り扱う有機JASのキウイは《サンゴールド》という品種名の商品です。
4有機JAS認証が確認していること
有機JAS認証は、農林水産省に登録された登録認証機関が、有機JASに適合した生産が行われていることを検査し、認証するしくみです(農林水産省「有機食品の検査認証制度」)。有機JASの規格は、収穫後の工程(輸送、選別、洗浄、貯蔵、包装など)についても管理の方法を定めています。
日常に溶け込んでいる果物だからこそ、選ぶ目を養うことができます。どの土地で、どんな栽培方法で育てられたのか。表示や認証のマークを確かめたうえで、キウイを選んでみてください。
地球人倶楽部でのお取り扱いについて
地球人倶楽部のオンラインストアでは、「有機JAS オーガニックキウイフルーツ《サンゴールド》(6個)」をお取り扱いしています(商品ページの表記は、生産者:ゼスプリ、産地:ニュージーランド)。農産物の栽培方法は、「有機JAS」「無」「特別栽培」「低」の4種類の表記で確認できます。
よくある質問
Q. 輸入キウイには、防かび剤が使われているのですか?
A. 収穫後にカビなどによる腐敗を防ぐ目的で使う化学物質は、日本の制度上「農薬」ではなく「食品添加物」として整理されています。規格基準では、キウィー(キウイフルーツ)にフルジオキソニルという防かび剤を使うことができ、残存量の上限も定められています。使った場合は物質名と用途名の表示が求められ、キウイフルーツは表示の対象に含まれます(食品表示基準 別表第24)。実際の輸入キウイでの使用状況は、公的な資料では確認できませんでした。
Q. グリーンキウイとゴールドキウイは、どう違いますか?
A. 果肉の色が違い、グリーンは緑色、ゴールドは黄色です。キウイフルーツは、果肉が緑色と黄色の2タイプが主に販売されています(和歌山県「わかやま食材テロワール」)。味わいや食感の違いを、公的な資料で個別に比較したものは確認できませんでした。
Q. 有機JAS認証のキウイは、何が違うのですか?
A. 有機JASマークは、有機JASに適合した生産が行われていることを第三者機関(登録認証機関)が検査し、認証された事業者だけが使えるマークです(農林水産省)。収穫後の工程についても使える資材が規格で定められていて、キウイフルーツの追熟にエチレンを使う場合のように規格に掲げられた資材は使えますが、フルジオキソニルなどの防かび剤は規格の資材の表に掲げられていません(有機農産物の日本農林規格)。
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※本記事は、産地・栽培方法・食品表示に関する一般的な情報を、公的な資料をもとに紹介するものであり、特定の疾病の予防・治療・改善その他医薬品的な効果効能を示すものではありません。(2026年10月5日に内容を見直しました)