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「地球と人に優しい」とは、どういうことか。 地球人倶楽部が35年間、問い続けてきた言葉の意味

「地球と人に優しい」とは、どういうことか。
地球人倶楽部が35年間、問い続けてきた言葉の意味

「地球と人に優しい」という言葉は、使い古されて意味が薄れつつあります。企業の広告コピーに、商品のパッケージに、イベントのキャッチフレーズに——この言葉はあちこちに氾濫しながら、何を意味しているのかが問われることは少なくなりました。しかし地球人倶楽部にとって、この言葉はスローガンではありません。1988年の創業から現在まで、実践の積み重ねによってのみ問い続けてきた、問いそのものです。

この問いへの答えを、私たちは食卓のなかに探してきました。

1988年、バブルの時代に「地球」を語ること

地球人倶楽部が産声をあげた1988年は、日本がバブル景気の絶頂に向かっていた時代です。消費こそ美徳とされ、効率と成長が問答無用で正義とされたその時代に、「安全で環境を汚さない食と農の実現」を掲げて宅配サービスを始めることは、経済合理性とはほど遠い選択でした。

有機農業はまだ一般に知られておらず、「オーガニック」という言葉すら馴染みのなかった時代。農薬や化学肥料を使わない農業は非効率とされ、環境への配慮を訴える声は少数派でした。それでも地球人倶楽部は始めました。「いまは少数派でも、これが正しいことだ」という確信が、創業の根拠でした。

35年後のいま、有機農業への関心は高まり、サステナブル消費は社会的な潮流となり、オーガニックという言葉は日常語になりました。地球人倶楽部が1988年に立っていた場所に、時代がようやく追いついてきたとも言えます。

「地球に優しい」の本当の意味——生態系という複雑なつながり

「地球に優しい」という言葉の本来の重みは、生態系という複雑なつながりへの認識にあります。土の微生物が有機物を分解し、植物の根がその養分を吸い上げ、野菜が育つ。その野菜を虫が食べ、虫を鳥が食べ、鳥の排泄物がまた土に還る。清らかな水が山から川へと流れ、海に辿り着き、海の生き物を育む。その生き物を私たちが食べ、からだの37兆個の細胞をつくる原料にする。

この循環のどこかに亀裂が入ると、影響は連鎖します。農薬は土壌微生物の多様性を損ない、水源を汚染し、受粉を担うミツバチを減らし、川の生態系に影響します。化学肥料の流出は海洋の富栄養化を招き、赤潮や貧酸素水塊を生みます。「地球に優しい」とは、この循環を壊さないことです。有機農業が農薬・化学肥料を使わないのは、規制への対応ではなく、循環を守るという哲学の実践です。

清らかな水が、森や川へと流れ、海に辿り着き、海の生物を育むこと。生きた土が精気に満ちた農産物を育むこと。私たちのからだにそれらは取り込まれ、37兆個ともいわれる細胞の栄養となること。地球で営まれる命の循環は、美しく、素晴らしいものです。

「人に優しい」の本当の意味——消費者だけでなく、生産者への眼差し

「人に優しい」という言葉が意味するのは、食べる人への配慮だけではありません。作る人——農家さん、漁師さん、加工・製造に携わる人——の健康と暮らしへの配慮も含んでいます。農薬の健康影響は、食材の残留という形で消費者に届く前に、農薬を散布する農業従事者に直接降りかかります。農薬による農業従事者の健康被害は、残留農薬による消費者リスクより、多くの場合より深刻です。

地球人倶楽部が有機農業の農家さんを支持し続けることは、食材の安全性への配慮であると同時に、農業という仕事を健全に続けられる環境をつくることへの貢献でもあります。適正な価格で有機農産物を購入することが、農家さんが化学農薬に依存しない農業を続けられる経済的な土台をつくります。消費と生産は、一枚のコインの両面です。

食べることは、選ぶことであり、投票することだ

経済学者や社会活動家がよく使う言葉に「食べることは投票することだ」というものがあります。何を買うかという日々の選択が、どのような農業・漁業・食品製造を支持するかという意思表示になる——この考え方は、地球人倶楽部が創業時から持ち続けてきた信念と一致しています。

有機農産物を選ぶことは、農薬を使わない農業への投票です。動物福祉に配慮した卵・牛乳を選ぶことは、動物が本来の生を生きられる農業への投票です。天然醸造の調味料を選ぶことは、時間と手間をかけた本物の製造への投票です。そしてエコな洗剤を選ぶことは、清らかな川と海を守ることへの投票です。毎日の買い物は、静かな民主主義の行使です。

35年間変わらなかったもの、変わり続けたもの

地球人倶楽部の35年間で、変わったものは多くあります。扱う品目は増え、届けるエリアは広がり、会員様のライフスタイルとともにサービスの形も進化してきました。デジタル化が進み、情報の届け方も変わりました。2026年にはBIYU Natural VC98という新しいブランドが生まれ、食と健康をつなぐ次の展開が始まっています。

しかし変わらなかったものがあります。それは「安全で環境を汚さない食と農の実現」という理念そのものです。農薬と化学肥料に頼らない農業を支持すること、生産者の顔が見える食材を届けること、食卓と地球を同じ問いの中で捉えること——この軸は、35年間一度もぶれていません。

食卓は、地球との対話の場だ

私たちは毎日、三度食事をします。その一食一食が、土の状態に、水の清らかさに、農家さんの暮らしに、生態系の豊かさに、静かにつながっています。食卓は単なる栄養補給の場ではありません。地球との対話の場です。何を選んで口にするかという問いは、地球との関係をどう築くかという問いと、分かちがたく結びついています。

「地球と人に優しい」とはどういうことか——この問いへの答えは、毎週届く一箱のなかに、静かに宿っています。有機野菜の泥を洗い落とすとき、だしをゆっくり引くとき、家族の食卓に季節の色が並ぶとき。その瞬間瞬間に、地球との対話が生まれています。

地球人倶楽部は、これからも届け続けます。土の力で育った野菜を、清らかな海の恵みを、時間をかけた発酵の産物を。そして食卓を通じて、命の循環の美しさと素晴らしさを、ともに感じていただける会員様のもとへ。

監修者:地球人倶楽部 編集部

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