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豆腐の添加物、見分け方はある?「大豆とにがり」だけの選び方

COLUMN / たべものの話

豆腐の添加物、見分け方はある?
「大豆とにがり」だけの選び方

豆腐は、本来ふたつの素材でできている。

スーパーの豆腐売り場に並ぶ原材料名には、消泡剤、グルコノデルタラクトン、硫酸カルシウムといった見慣れない言葉が並びます。本来、豆腐に必要なのは大豆とにがりだけ。原材料表示の読み方から、国産大豆と輸入大豆の違い、そして本物の豆腐の選び方までを整理します。

豆腐はシンプルな食べものです。本来、必要な原材料は大豆と、にがり(または天然の凝固剤)のみ。それだけで、やわらかく風味のある豆腐ができあがります。ところが今日の売り場を見渡すと、表示欄の言葉は思いのほか多い。それらの多くは、豆腐をおいしくするためではなく、製造を効率化し、大量生産を可能にするために加えられるものです。

毎日の食事でたんぱく質を補う身近な食材だからこそ、中身を知っておくことには意味があります。

1豆腐に添加物が入る理由

豆腐製造の工程でもっとも広く使われる添加物のひとつが消泡剤です。大豆を煮るときに立つ泡を抑えるために使われますが、加工助剤として扱われる場合、最終製品への表示義務がありません。つまり「原材料:大豆・にがり」と書かれた豆腐でも、工程で消泡剤が使われている可能性があります。「消泡剤不使用」と明記された製品を選ぶことが、見分けるためのひとつの指標です。

グルコノデルタラクトン(GDL)は化学合成の凝固剤で、にがりの代わりに使われます。製造時間を大きく短縮でき、均一な仕上がりになるため、大量生産に適しています。硫酸カルシウムも凝固を助けるために使われる食品添加物です。これらが重なると、表示は単純に見えても、実際の製造は本来の豆腐づくりとはかなり異なるものになります。

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名称 何のために使われるか 知っておきたいこと
にがり 豆乳を固める(本来の凝固剤) 海水から塩を取り出したあとに残る液体。主成分は塩化マグネシウム
消泡剤 大豆を煮るときの泡を抑える 加工助剤として扱われる場合は表示義務がない。「不使用」表示が手がかり
グルコノデルタラクトン にがりの代わりに固める 化学合成の凝固剤。製造時間を短縮でき、均一に仕上がる
硫酸カルシウム 凝固を助ける 大量生産で使われる凝固剤のひとつ

2国産大豆と輸入大豆——見えにくい農薬の話

日本で流通する大豆の大部分は輸入品です。農林水産省の資料によれば、令和5年度の大豆自給率は全体で7%、食品用に限っても24%にとどまります。食品用大豆103万トンのうち、国産は25万トン、輸入が78万トンという内訳です。

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区分 令和5年度
大豆全体の自給率 7%
食品用大豆の自給率 24%(国産25万トン/輸入78万トン)

出典:農林水産省「国産大豆の需要動向について」(令和7年8月)

輸入大豆の一部には、長距離輸送中のカビや害虫を防ぐため、収穫後に農薬(ポストハーベスト農薬)が使われる場合があります。輸入時に基準値以下であることは確認されますが、産地や生産方法がわからないものを毎日食べ続けることに引っかかりを覚える方は少なくありません。国産大豆、とりわけ有機栽培の国産大豆を使った豆腐は、そのひとつの答えになります。非遺伝子組み換え大豆の明示も、確認しておきたい点のひとつです。

3にがりとは何か——豆腐を固める自然の力

にがりは、海水から塩を取り出したあとに残る液体で、主成分は塩化マグネシウムです。大豆のたんぱく質はマグネシウムイオンに反応して固まる性質を持ち、にがりを加えることで豆腐になります。天然にがりには微量のミネラルが含まれ、豆腐のほのかな甘みと複雑な風味に関わっているとされています。

良質なにがりで固めた豆腐は、固まる過程でゆっくりと旨みが凝縮されます。崩れにくく、噛んだときに弾力がある。素材の力だけで仕上げられた豆腐の食感は、補助を借りたものとは明らかに違います。

4原材料名の、読み方

豆腐を選ぶとき、最初に見るべきは原材料名です。理想的な表示は「大豆(国産・有機)、にがり」のみ。それ以外の成分が加わるほど、製造過程に何らかの補助が入っていることを意味します。加えて「消泡剤不使用」の表示と、製造者の情報——どの豆腐屋が、どんな考えでつくっているか——を確認すること。この二つを足すだけで、日常の豆腐選びは変わります。

価格が少し上がっても、毎日食べるたんぱく源だからこそ、素材そのものを選び抜く。その選択が、食卓の質を静かに、しかし確実に底上げしていきます。

地球人倶楽部でのお取り扱いについて

地球人倶楽部では、国産大豆と天然にがりでつくられた無添加の豆腐をお取り扱いしています。大豆製品は毎日のたんぱく源として使う頻度が高いからこそ、素材のたしかさが積み重なる場所だと考えています。有機野菜や無添加の調味料とあわせて、毎週の宅配でお届けしています。

よくある質問

Q. 原材料に「消泡剤」と書かれていなければ、使われていないのですか?

A. 必ずしもそうとは言えません。消泡剤は製造工程で泡を抑えるために使われ、加工助剤として扱われる場合は最終製品への表示義務がないためです。「消泡剤不使用」と明記された製品を選ぶことが、確かめるためのひとつの手がかりになります。

Q. にがりとグルコノデルタラクトンでは、何が違いますか?

A. にがりは海水から塩を取り出したあとに残る液体で、主成分は塩化マグネシウムです。グルコノデルタラクトン(GDL)は化学合成された凝固剤で、製造時間を短縮でき、均一に仕上がるため大量生産に向いています。仕上がりの風味や食感は異なるとされています。

Q. 国産大豆の豆腐を選ぶ意味はありますか?

A. 農林水産省の資料によると、令和5年度の日本の大豆自給率は全体で7%、食品用に限っても24%です。産地や栽培方法をたどれることを重視する方にとって、国産大豆・有機大豆の表示は判断材料のひとつになります。

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※本記事は、食品表示と原材料に関する一般的な情報を紹介するものであり、特定の商品の優劣や、疾病の予防・治療・改善その他医薬品的な効果効能を示すものではありません。