コラム
肉の「質」を問う。 グラスフェッド・放牧・飼育環境が、味と健康に与える影響
肉の「質」を問う。
肉を買うとき、多くの方が「国産か輸入か」「部位は何か」「価格はいくらか」を基準にします。しかし「その動物がどのように育てられたか」を問う方は、まだ少数派です。飼育環境・餌の内容・抗生物質の使用有無——これらの違いが、肉の味と栄養組成、そして食の安全に直接関わっています。
グラスフェッドとグレインフェッドの違い
牧草を主食に育てられた牛(グラスフェッド)と、穀物飼料を与えられた牛(グレインフェッド)では、脂肪の組成が異なります。グラスフェッドの牛肉は、オメガ3脂肪酸と共役リノール酸(CLA)の含有量が高く、オメガ6対オメガ3の比率が体に優しいバランスに近い傾向があります。一方グレインフェッドは霜降りが入りやすく、柔らかい食感になりますが、脂肪の組成は異なります。どちらが「優れている」ではなく、何を重視するかの選択です。
抗生物質の問題——日本と世界の現状
畜産の現場では、過密な飼育環境での感染症予防を目的として、抗生物質が広く使われてきました。抗生物質の過剰使用は薬剤耐性菌の出現リスクを高めるとして、世界保健機関(WHO)が強く警告しており、EUでは成長促進目的での抗生物質使用が禁止されています。動物福祉に配慮した適切な飼育環境は、抗生物質に依存しない健全な畜産を可能にします。
「加工品」の中身を知る
ハム・ソーセージ・ベーコンなどの肉加工品には、発色剤(亜硝酸ナトリウム)、保存料、リン酸塩、増量剤などの添加物が使われることが一般的です。地球人倶楽部が取り扱う肉加工品は、添加物の使用を極力排し、肉本来の味を活かした製法のものを選んでいます。毎日の食卓に登る加工品だからこそ、その中身へのこだわりが、健康への長期的な影響に関わります。
監修者:地球人倶楽部 編集部