あまおうを、有機で。 伊世いちご畑が挑む、農業の常識を超えた果実づくり
COLUMN / 生産者のはなし
あまおうを、有機で。
伊世いちご畑が挑む、農業の常識を超えた果実づくり
大粒で強い甘みが特徴の「あまおう」。その有機栽培に挑んでいるのが、福岡県の伊世いちご畑です。今回は、あまおうという品種そのものの成り立ちと、いちごの有機栽培がなぜ難しいとされるのか、そして伊世いちご畑が大切にしている土づくりについてまとめました。
「有機栽培のあまおう」。農業の常識を知る人ほど、その言葉に驚くといいます。いちごは本来とても繊細な植物で、一般的な栽培では病害虫への対策を重ねながら育てるのが通常だからです。それでも、この「難しい」に真正面から向き合い続けているのが、伊世いちご畑です。
1「あまおう」という品種は、どう生まれたか
あまおうは、福岡県が育成したいちごの品種です。1996年に「久留米53号(食味に優れる)」と「92-46(果実が大きく着色に優れる)」を交配してつくられ、2001年に「福岡S6号」として品種登録が申請、2005年1月に登録が完了しました。名前は「あ・赤い」「ま・丸い」「お・大きい」「う・美味い」の頭文字に、甘いいちごの王様になるようにという願いを込めてつけられたと伝えられています。
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 育成 | 福岡県 |
| 交配 | 母:久留米53号 × 父:92-46(1996年) |
| 品種登録 | 2001年11月申請(福岡S6号)/2005年1月登録 |
| 名前の由来 | 赤い・丸い・大きい・美味いの頭文字 |
出典:あまおうの品種登録・育成経緯に関する公表情報
2なぜ、有機栽培のあまおうは難しいのか
農林水産省がまとめるいちごの病害虫防除マニュアルにもあるとおり、いちごは炭疽病や灰色かび病、ハダニ類やアザミウマ類など、多くの病害虫にさらされやすい作物です。一般的な栽培では、これらに対して防除を重ねながら育てるのが基本とされています。大粒で果肉がやわらかいあまおうは、傷みやすさの面でも管理の難易度が上がるとされ、農薬に頼らない有機栽培との相性は、決して良いとはいえません。「有機栽培のあまおう」という言葉に驚く生産者が多いのは、こうした背景があるためです。
3伊世いちご畑が大事にしていること
伊世いちご畑の畑には、農薬や化学肥料でコントロールされた不自然な均一さがありません。そこにあるのは、微生物が豊かに呼吸し、多様な命が共生する土です。肥料や農薬で強制的に管理するのではなく、いちご自身が持つ生きる力を引き出すことを大切にしています。過酷な環境を自らの根で乗り越えたいちごには、表面的な甘さだけではない、複雑で深い香りとコクがあるといいます。1988年の創業以来、地球人倶楽部が探求してきたのも、まさにこうした「食べ物としての完成度」でした。伊世いちご畑の有機あまおうは、単なる高級フルーツという枠には収まらない、生産者の情熱がつまった一粒です。
地球人倶楽部でのお取り扱いについて
地球人倶楽部では、伊世いちご畑の有機あまおうをはじめ、契約農家が手がける旬の果物を取り扱っています。産地や生産者ごとの土づくりの違いを味わい比べてみるのも、果物の楽しみ方のひとつです。
よくある質問
Q. あまおうとは、どんな品種ですか?
福岡県が育成したいちごの品種で、2005年1月に登録されました。名前は「赤い・丸い・大きい・美味い」の頭文字に由来するといわれています。大粒で強い甘みが特徴です。
Q. なぜ「有機栽培のあまおう」は珍しいのですか?
いちごは炭疽病や灰色かび病など多くの病害虫にさらされやすく、一般的には防除を重ねながら育てられます。大粒で果肉がやわらかいあまおうは管理の難易度がさらに上がるため、農薬に頼らない有機栽培との両立は難しいとされています。
Q. 伊世いちご畑のあまおうは、どのように育てられていますか?
農薬や化学肥料に頼るのではなく、微生物が豊かに呼吸する土を育て、いちご自身が持つ生きる力を引き出す栽培に取り組んでいます。福岡県の畑で、有機栽培のあまおうづくりに挑んでいます。
本記事は、公表されている品種情報や一般的な栽培知識をもとにまとめた読み物です。栽培状況や収穫時期は年により異なります。最新の入荷状況は販売ページをご確認ください。