EARTHMAN SONG地球人の詩

#1 NORAKURA FARM NORIYUKI HAGIWARA

今、地球は数え切れないほど、さまざまな問題に直面しています。温暖化、森林破壊、海洋汚染、食糧問題、大気汚染、エネルギー問題、戦争、コロナ……。ここには挙げきれないほどの問題が存在し、私たちの暮らしに影響を与えています。そして、その問題を作ったのは私たち人間です。 私たちは各分野で活躍する専門家にインタビューをおこなっていきます。未来を担う子供たちに美しい地球を残すことができるように、様々な問題へのヒントになる考え方を探したいと考えています。

第一回目は、長野県で有機野菜を生産している、のらくら農場の萩原紀行さんにお話しを伺いました。地球人倶楽部でも取り扱っている萩原さんの野菜は、コンテンストで最優秀賞を受賞するほど栄養価が高く、かつ味わいにもこだわってつくられています。独自の哲学を持つ萩原さんは、これからの地球にたいして、どのように考えているのでしょうか。

SPECIAL INTERVIEW

僕はサラリーマン時代、3食コンビニですますような生活をしていました。ある時全身蕁麻疹になって、腫れ上がっちゃうんですよ。薬を飲んで抑えるんですけど、どんどん薬も強くなるけど、まったく治らなくて。それが原因で会社をやめて、農業の修行に入りました。
1ヶ月で蕁麻疹が全部なくなったんです。野菜が効いたかどうかわからないんですが、朝早く起きて、汗流して働いて、ご飯も3食ちゃんと食べて。野菜をいっぱい食べて夜は寝ると。変な咳とかも出てたんですけど、それも全部良くなっちゃいました。

今まで決められていた常識みたいものを転換する時期に来ていると思うんですよ。全然おいしくないものを出荷するとか、傷んでいるものを出荷するとか、そういうのはほんとダメなんですけど、この規格って誰が決めたんだっていうと実は誰なのかわからない。主婦の方も誰も気にしてなかったりするっていうのはよくあるんですね。こういうのを一個一個見直していくといいんじゃないかなと思うんです。

よくスーパーやコンビニとかでお弁当を廃棄することとかがフードロスって言われているんですけど、たぶん畑で廃棄されている方がはるかに多いと思います。規格より大きいきゅうりとか、長いインゲンとか、全部捨ててしまうんです。それをそんなんじゃなくて味が落ちてないならいいんじゃないと。野菜の規格を1個1個みんなで検証して紡いでいくっていう作業を1度やっていかないとこのフードロスとかは全然止まらないと思っています。

うちの農場、怒るの禁止っていうことにしています。ただ、怒るの禁止っていうのは我慢するっていうのではなく、必ずみんなで解決策を見つけようという形にしました。
ミスって必ず起きると思うんですよ。その時に隠さないでミスを拾いあう。ああそれ僕やっちゃったかもしれませんとか、いや私がやったかもしれませんという言葉が出るようになりました。でも、「このミスは何故起きたんだろう」ってみんなで検証すると、「あ、これって確かにその人がミスしたけど、次やる人も起こりうるかもしれないね、表記を変えよう」とか、やり方を変えて、仕組みを変えていく方向に転化してきました。そうすると、どんどんアイデアが生まれてきて、いい流れになりました。

なんかすごく人間くさい話になっちゃいますけど、世の中がご機嫌でいたらいいなっていうのをいつも思うんですね。僕らのテーマなんですけど、ご機嫌で仕事をしようっていう。やっぱね、機嫌よく生きている人って最強だと思います。食べ物がおいしいというのも人を機嫌よくさせるひとつのツールだと思っていて、気分よくいれば、戦争とか起きないんじゃないかとか思います。

もう1つ言うと自分の周りの人もご機嫌でいてもらうためにどうしたらいいんだろうっていうのを考えられれば、世の中がすごく楽しくて、子供たちにも「早く大人になれよ、世の中って面白いよ」って言えるんじゃないかなと思っています。だから、僕自身も毎日ご機嫌でいようと思っています。

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