concept

1988年、地球人倶楽部は安全で環境を汚さない「食」と「農」の実現を目指し、会員制の宅配サービスをスタートしました。時はバブル景気の只中。エコロジーや有機農業の大切さが、まだまだ認知されていない時代でした。2022年、少しずつ人々の食に対する意識にも変化が生まれてきたと認識しています。

清らかな水が、森や川へと流れ、海に辿り着き、海の生物を育むこと。生きた土が精気に満ちた農産物を育むこと。私たちのからだにそれらは取り込まれ、37兆個ともいわれる細胞の栄養となること。地球で営まれる命の循環は、美しく、素晴らしいものです。

わたしたちのからだは、すべて食べ物からできています。皮膚も髪の毛も、身体中をめぐる血液も。だから、ひとつ一つ吟味された材料で手塩にかけて作られたものを味わって食べていただきたいと願っています。

年を重ね、たくさんは食べられないけれど体によい美味しいものでより健康に過ごしたいというシニア世代の方。忙しい日々のなかでも、家族の健康を毎日の食で支えたいと願う方。様々なライフスタイルの方々を、地球人倶楽部は身体にも心にもやさしい食材でサポートし続けたいと願っています。

これまでも、これからも私たちの仕事はたったひとつ。「食の本質」を常に見つめ、安心で気持ちの良い生活と、心をこめて作ったおいしさを、世界中の心ある生産者と手を結んでお届けしていくことです。

わたしたちが生きているこの美しい地球のために、具体的な行動を起こしていくこと。それは自分たちの未来に繋がることだと考えています。

近年、地球温暖化により、地表の気温は少しずつ上昇しています。その主な原因とされるのが温室効果ガスで、排出量の約20〜30%は畜産を含む、農林業によるものと言われています。
この100年で人類が爆発的に増えたのは、近代化された農業が大きな理由のひとつとされています。もちろん、化学肥料や農薬の集中的な使用、そして高収量作物品種による、いわゆる「緑の革命」が人類の生命の多くを救ったのも事実です。一方で、化学肥料によって土壌が痩せ、農薬が生態系を破壊することに、先進国の人々は早い段階で気づいていました。

さらに近年、化学肥料によって亜酸化窒素(N2O)と呼ばれる温室効果ガスが発生することも問題となっています。もはや地球に大きな負荷をかけられない時代。私たちが気候変動に対処しつつ食料不足に陥らないために、様々な手段を取る必要があります。地球人倶楽部は、地球にやさしい農業の種を生産者の方々と蒔いていくとともに、会員様へ農薬や化学肥料なし、またそれに頼りすぎない農業を通して地球、そして人にやさしい農産物をお届けしてまいります。

食べ物を無駄にしないということ

国連の推計によると、2022年現在、毎年世界では生産された食材の3分の1が廃棄されているといいます。生産にかかったエネルギーや資源、労力が無駄となり、とりわけ生鮮食品は生産から消費までの過程でどんどん劣化しその価値を失っていき廃棄の多数を占めています。
日本の食品ロスは一般家庭から半分、残りの半分は流通過程で発生しているといわれています。つまり、消費者の手元に届く前に、全体の半分も廃棄されているのです。

地球人倶楽部では、会員様からのご注文をお受けしてから、生産者の方々へ必要な量(牛乳1本単位まで)だけ注文をする仕組みを創業当初から継続。社会問題としてクローズアップされている流通過程での食品ロスは、まったくのゼロとは言えませんが、ほとんどない形で運営しています。お客様のニーズを最優先すること、例えば「明日、突然○○が必要になった」等のご要望にお応えすることが求められる時代ということは承知しております。しかし、出来る限り食品ロスを減らす、これまでのやり方に間違いはなかったと確信し、今後も継続してまいりたいと考えております。

今、ここからはじまる未来へ

私たちは、自然は自分たちの都合で好きに使えるものとして、自然に対して「資源」という言葉を使います。人間はもっと謙虚になるべきですし、自分たちも自然の一部だと認識して、自然を損なうことなく地球上で暮らす方法をこれからも学んでいく必要があると思います。私たちのような、小さな企業ができることはとても限られています。ただ、その一方で大企業が行えない小さな取り組みも、柔軟に思い切ってすることはできます。

科学系のジャーナリスト、ダニエル・コールドマン氏の著書「エコを選ぶ力-賢い消費者と透明な社会」では、環境破壊が減らせるシンプルながら、とても包括的なルールが3つ提案されています。

「自分の環境負荷を知る」「改善を心がける」「得た知識を共有する」

これは大企業から零細企業、個人まで、すべてが利用できるルールです。やらなけらばならいこと、やれることは山ほどあります。わたしたちは、社会や環境に対する責任や可能性に関して、自分たちにできることはないか考え、その実現に向けて、できる限りの努力と継続をしていきます。

TOPへ戻る