今の農業を始めたきっかけを教えてください!

高校の時に研修でトマトを栽培したことが始まりだね。そこでトマト栽培の知識を得て、卒業後ハウスを受け継いでからトマトを作り続けてる。
もう35年くらいになるのかな。
初めは市場に卸していたけど、そうすると他の一般的なトマトと一緒くたにされて販売されてしまう。
せっかくこだわりをもって、ひと手間かけたトマトを作って販売していても、他のものと一緒に売られてしまっては努力の甲斐が感じられなくなってしまう。
でも直売であれば、自分の育てたトマトを直接消費者に渡せることができるし、その場で感想ももらえる。とても楽しいですよ。

35年トマト作りを続けてきた中で、
とくにどういうところに拘りをもって
育てていましたか?

日々刻々と変化する自然環境の中で、同じトマトを作ることっていうのは不可能に近いんだよね。
でも、うちのトマトを食べにきてくれるお客様は、一番おいしいと感じたときのトマトを楽しみにしているわけだから、そのトマトの味を守り続け、そのうえでさらにおいしいトマトを作るためにがんばっているよ。

有機栽培を続けていく中で、とくに苦労される
点はなんでしょうか?

有機栽培では、自然をありのままに使うために害虫や病気、土の状態とよく相談して栽培を行わなきゃいけない。
そうなると、どうしても生産量が落ちてしまう。
とくに夏場の育成なんかは、農作物以外の生物、害虫や雑草、病気なんかも活発に活動するから、完全無農薬の栽培は難しくなってくるよね。

だけど、農薬や科学肥料をもってトマトの生産量をあげたところで、畑や人間が疲れてしまってはおいしいトマトを作り続けることが難しくなってしまう。

作るだけ作ってマイナスになってしまっても意味がないよね。