石毛さんがキュウリ作りを始めたきっかけを
教えてください!
父親はメロン、母親はキュウリとトマトを作っていて、農業を継いでしばらくは継いだものをそのまま栽培していました。
だけど、通年おいしい野菜を提供し続けたい、もっと家庭的で、地域になじみのある野菜を作るべきだって思い始めてからは、メロンをやめ、キュウリ一本に絞って30年間作り続けてるよ。
おいしいキュウリを栽培するための
こだわりはなんですか?
行き届いた管理と丁寧な育成はもちろんだけど、堆肥作りとキュウリの品種開発ですね。
堆肥作りと管理っていうのは凄く手間がかかって、野菜くずや魚粉を混ぜたものを土にいれてまぜあわせて発酵させます。1日に7tもの堆肥を作る必要があって、これには友人と二人がかりで5時間くらいかかります。
あんまり発酵させすぎてしまうと、土に含まれる養分が野菜にとってよくない影響を与えるものになってしまうので、その管理も延々しなくちゃいけなくて目が離せませんね。
キュウリの品種については、常に自分にしかない品種のキュウリ作りを目指してます。
農業では、育成して出来たもので生活していかなければいけないわけだから、普通は既に世間一般で認められているものを後追いで作るんです。だけどうちでは農作物が品種になる前の段階で、試行Noっていう番号で呼ばれている段階にあるキュウリをどんどん取り入れて育成してきました。
私が育成してから、市場で一般化したキュウリも幾つかあります。
多少リスクもあることですが、なぜそのような
姿勢でキュウリ作りができるのですか?
ひとつにはやっぱりキュウリ作りが趣味だから!っていうのがありますね。
普通は仕事のほかに趣味があって、そこでストレスを発散するんだろうけど、自分の場合はもうそこでストレスが発散できちゃう。だから続けられるんだろうね。
それに、今の農業はこうした攻めの姿勢でいかないと衰退してしまうよ。むしろ、そうでなければ面白くないよね。 |