- 農業には一般的に、慣行栽培(通常の農薬・化学肥料を使用した栽培)、有機農法(有機肥料を使用して農薬は無使用※JASガイドラインが設けられています)と分けられますが、寺井さんは農薬はもちろん、栽培が難しいとされ、より自然に近い状態である肥料も使用せずに栽培する「無肥料栽培」を実践され、成功している数少ない生産者の一人です。
- 主に何を栽培されていますか?
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- 千葉県銚子は温暖な気候ですので、それにあった作物を展開しています。
- 今の無肥料栽培へ至ったきっかけを教えてください。
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- 最初に農業とかかわったときは、今の活動とは正反対で、親から継いだままに慣行栽培(通常の農薬・化学肥料を使用した栽培)をしていたんです。
- その後、子供のぜんそくをきっかけに安全な作物ができる有機栽培に興味を持ち、有機栽培へ移行していきました。
- しばらく有機農業を実践していましたが、ある時に自分の作ったメロンを4人の方へ試食して頂いたときに、味の評価にばらつきがあったんです。また、「おいしいけど特別おいしいということはない」という意見があり、味を向上させることに力を入れて有機農業を実践していたのでショックを受けました。
- 思考錯誤していたところ、ある時「無肥料栽培」というものがあるということを知ったのです。正直、はじめは無肥料での栽培などできるわけが無いと否定的な考えを持っていたのですが、キュウリを無肥料で栽培されている方の圃場へ視察にいく機会があり、考えが変わりました。試食させていただいたきゅうりが格別においしかった!また、自分の有機栽培で受けたバラツキのある味の評価もなく全員が全員、高い評価をしたのに感銘を受けました。
- 早速、自分の一部の圃場で無肥料栽培を取り入れた作付けを始めました。年間を通してレタス、大根、キャベツ、人参、枝豆、スイカ(マダーボール)などを作っています。
- 無肥料の栽培で苦労していることは何でしょうか?
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- 作物と土の相性、どの土にどの作物があうのか?それを見極めていくことが難しいですね。同じ作物でも様々な品種があります。一つの畑に色々な品種を作ってみて見極める気の長い方法を取っているので、見極めには最低でも5年ぐらいかかります。
- 品種については、年配者は、在来種(ある地方で長年栽培され、その地方の風土に適応した品種)がいいという人がいますが、若い人には匂いがきつ過ぎる。かえって品種改良されたF1(縁の遠い遺伝形質を持つ親をかけ合わせて作った雑種の一世代目のこと)のもののほうが美味しく感じられる傾向があります。品種の選定については、こだわりを持たず、みんなが食べてどっちがおいしいか?を基準にして選んでいます。
- 土壌には、砂漠に植林をしている人がいて炭をまくと作物の育ちがよくなると聞き、それを自分の圃場へも実践しています。非常に高い効果があると感じていますね。年間を通してレタス、大根、キャベツ、人参、枝豆、スイカ(マダーボール)などを作っています。
- 無肥料栽培を成功させた数少ない生産者のお一人ですが、今後どのようなことを考えていきたいですか?
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- 特にこの農法を極めようとか広めようなどは、まったく考えておらず、自然体でやっています。 ただ、誰でも簡単に農薬や肥料を使わないで作られれば最高ですね。栽培は難しく、リスクも高い。なので積極的に世の中に広めようと思いませんが、来る人には教えていきたいです。
- 現在も38歳の研修生がきていますが、 栽培の技術的なことだけを教えるのではなく、販売についても考えを伝えています。
- 今、農家は作ったらすべて後のことは農協任せ。しかし、私は自分で作ったのは自分で売るというのが基本的な姿勢だと思っています。作る3/1、売る1/3、作付け等考える1/3で実践していきたいと考えています。
- 最後に地球人倶楽部の会員様へメッセージをお願いします!
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- 小さいときの食生活は成長にすごく影響するような気がします。体は食べたものでできている。私も、子供のぜんそくをきっかけに今の農業を実践していますが、皆様もご自分のお子さんには、是非良い食べ物を選んであげてください。
- 折本有機野菜出荷組合 加藤信之

- 日本では生産者の高齢化が進む中、同組合は跡継ぎに恵まれ若手生産者も多い。その中で加藤さんは、二世代目として若手のリーダー格的な存在で幅広く活躍されています。







